茶産業

茶葉
  1. 背景
  2. ケニア茶業局
  3. 茶産業のその他の主要機関
  4. ケニアの茶輸出業者トップ20

背景

国土

赤道にまたがり、タンザニア、ウガンダ、スーダン、エチオピア、ソマリアの国境と、インド洋に接しているケニアは、雪を頂いたケニア山、グレート・リフト・バレー、野生動物を携えた広大なサバンナ平原から、海岸線に沿った太陽の照り輝く砂浜まで、魅力的な特徴に富んだ国です。ケニアで有名なものといえば、ゲームサファリ、ケニア人の運動能力、名勝、世界一流のホテル、そして高品質のお茶です。

ケニアの首都ナイロビは国の中心に位置し、東および中央アフリカのビジネスと通信の拠点の役割を果たしています。一方歴史的な都市モンバサは、地域の玄関である天然港キリンディニを擁しています。

気候

気候は一様ではありません。海岸地方は高温多湿ですが、アバデア山脈、ケニア山地域、チェレンガニ、マウ急斜面といった内陸の高地は多くの場合寒く湿潤な気候です。ケニアの地形は低い平原が中央高原地帯に向かって徐々に上昇し、中央高地はグレート・リフト・バレーで二分されています。気温の差は大きく、最高37℃からケニア山山頂では氷点下まで下がります。

経済

経済の中心は農業で、国内総生産(GDP)の約24%を占めています。農業部門は労働力人口の3分の2以上を雇用し、輸出収入の約70%を生み出しているのです。

ケニア茶業局

背景

ケニア茶業局(The Tea Directorate)は、茶業法(ケニア法律第343章)によって設立された製茶業の最高機関であり、製茶業の規制と振興に加え、茶の栽培、加工、病害虫防除のあらゆる側面における研究を円滑化するための責任を担っています。茶業局はまた、政策指導、ライセンス付与、登録、茶の貿易開発を通じて、産業が円滑かつ秩序正しく機能するよう監督も行っています。

農業省に属する国家機関であり、製茶業の最高意志決定機関でもある茶業局の理事会は16人のメンバーで構成され、そのうち11人は茶業界から直接選出されます。このうち6人は小自作農の生産者、4人はプランテーションの生産者、1人は茶の流通業界から選ばれます。残りのうち2人は政府から任命され、2人は理事会によって指名されます。茶業局長は職責上、理事会の理事を務めます。理事会の理事の中から会長と副会長を選出します。

役割:茶の栽培・加工の規制と管理

茶業局は茶の生産者と経営代行会社の登録を通じて、茶の栽培を管理・監督します。また、製茶工場にライセンスを与える他、製造法についても管理監督をします。新設工場にライセンスを与える際には、その加工処理能力に見合うだけの茶葉が十分にあり、新設することによってどこかの生産区域の稼働率が下がることのないように確認します。ライセンスを与えられた工場は、茶業局に代わって茶の拡大率を監視するために、工場で扱う茶の生産者の登録簿を保持することが義務づけられています。茶業局は茶の規制のあらゆる側面に関する遵守の状況を監視し、茶の栽培と製造を監督します。

2007年末の段階では、小規模栽培者のためにケニア茶業開発機構(KTDA)が経営する62工場と、大規模農園の製茶工場38カ所が茶業局からライセンスを付与されています。茶業局が新規製茶会社にライセンスを交付する場合、茶の成木園を250ヘクタール以上保有していることを確認します。

製茶業界と政府の連携

茶業局は製茶業界との共通の利益に関して、業界の主要メンバーおよび様々な国内外の機関や団体と連絡を取り合います。具体的には政府省庁、行政法人、製茶業、流通団体、開発パートナーなどが含まれます。

情報の提供

茶業局は茶、生産、販売、消費に関する統計その他の情報を収集・照合して、定期的に普及させます。

助言の役割

茶業局は、業界と話し合いの上、製茶業に関する政策問題について政府に助言します。業界メンバーと継続的に連絡を取り合うことで、茶の栽培、加工、販売、貿易などの活動に関して確実にフィードバックを得ることができます。

貿易関連の問題で茶業局が意見を交換する関係者としては、農業省、貿易産業省、財務省、外務省、輸出促進協議会、ケニア投資庁、ケニア全国商工会議所、ケニア基準局、ケニア植物衛生検査所、そして国際通貨基金や世界銀行などの2国間および多国間開発パートナーなどが挙げられます。

資金の調達と活用

茶業局の活動資金は、製製茶に対する課金で賄われています。この課金は、開発と研究、振興、管理活動関連の費用に使われます。また、生葉の運搬道路の管理をきちんと行き届かせるために、茶業局は地方自治体の代理機関として茶葉生産に対する農業生産者税を徴収し、徴収した税金を茶栽培地域の地区道路委員会と地方自治体に支払います。

ケニア茶の販売促進とマーケティング

茶業局は関係者主導による包括的な販売促進・マーケティング戦略を通じて、茶を国内外に宣伝します。茶業局はケニア茶の素晴らしさを宣伝し、売上を伸ばすために次のような取り組みに携わっています。

  • 国内市場での茶の消費の促進
  • ケニア茶の輸出市場の開拓と調査
  • 見本市や展示会への参加を通じた海外市場でのケニア茶の販売促進
  • 国際機関との協力による茶の販売促進と相互利益の追求
  • ケニアの在外公館との緊密な協力
  • 茶の協議会や協会への加入

茶産業のその他の主要機関

ケニア茶業研究財団 (Tea Research Foundation of Kenya: TRFK)

TRFKはケニア茶業局の技術部門です。茶に関する研究を行うことと、病害虫の防除や、植付け品種、農業一般、収穫量、品質の改善について生産者に助言を提供する役目を委任されています。これまで財団は45種を上回る適合品種を開発し、生産者に公表しています。

ケニア茶業開発機構 (Kenya Tea Development Agency: KTDA)

KTDA社は、2000年7月に民間会社として設立されました。KTDA社は現在小自作農のサブセクターにおいて、42万人以上の小規模茶生産者を対象に62の製茶工場を経営しています。

ケニア茶生産者協会 (Kenya Tea Growers Association: KTGA)

KTGAは大規模茶生産者によって設立されました。茶の栽培と加工における会員の共通の利益を促進し、良好な労使関係と労働者のための健全な賃金政策を推進することを目的としています。プランテーション/サブセクターは、39の製茶工場を所有しています。

ケニア茶・環境保全コーポレーション (Kenya Tea and Conservation Corporation: KTCC)

森林帯の周囲に植えられた茶生産帯を管理するために設立された国営組織です。この茶生産帯は、人間の侵略から自然林を守る緩衝地帯として設けられています。

東アフリカ茶業流通協会(East African Tea Trade Association: EATTA)

この協会は、茶の生産者、仲買人、バイヤー、梱包業者を結集する団体です。「モンバサティーオークション」はこの協会の後援により開かれます。

ケニアの茶輸出業者トップ20 (Top 20 Kenyan Tea Exporters)