[2014年10月24日]

エボラ出血熱流行に関する概要

ケニア外務国際貿易省は、ケニアへのすべて渡航者に対し、西アフリカの一部で発生しているエボラ出血熱が世界的懸念となっていることを認識していると発表。2014年3月ギニアでの最初のエボラウィルス発生の報告を受けて以降2014年5月までに、隣接するリベリア及びシエラレオネへの感染拡大が報告された。2014年7月にはナイジェリアでも発生を確認した。

世界保健機関(WHO)によると、この西アフリカ4カ国でのエボラ出血熱流行が国際的な公衆衛生上の緊急事態であると宣言し、これまでに2,127人が感染、1000人以上の死者を確認した。

エボラ出血熱感染拡大阻止に向けたケニア政府の対策

ケニア政府は保健省を通じて西アフリカにおける流行を注意深く監視し、ケニア国内への感染を防ぐため、以下の対策を実施すると共に早期発見と適切な対応への備えを行っている。

  1. 保健省は、公衆衛生の専門家、その他利害関係者を含む複数行政機関からなるエボラ特別対策委員会を立ち上げ、地方、国、地域、地球規模の視点から状況を監視評価し、保健省に向け対応についての助言を行っており、現在3か月が経過。

  2. 政府は航空会社と連携し、西アフリカからの旅客者や西アフリカを経由して入国する旅客者に対しスクリーニングを行い、これらの旅客者に対しての各個人の感染リスク評価に役立てるため、最低限の情報(個人情報、出発地又は経由地の正確な位置及び兆候や症状の有無など)を収集し、対象者がケニア国内に滞在している場合、21日間継続して症状の有無を確認。これまでに1万人以上の西アフリカからの旅客者をスクリーニング。

  3. エボラやその他出血熱疾患における診断研究機関をケニア医療研究センターに設立。

  4. 医療従事者、西アフリカルートの出入国旅客者及び全航空関係者に対して、エボラ・ファクト・シート、及び兆候や症状を示す旅客者用インフォメーション・シートを配布。

  5. ジョモケニヤッタ国際空港において、エボラ出血熱感染の疑いが生じた場合において、隔離施設への移送が可能になるまでの間、待機及び経過観察のための臨時隔離室を設置。

  6. ケニヤッタ国立病院に隔離施設を設置。追加隔離施設としてナイロビ・ンバダティ地区病院、 ギシュ郡、ブシア郡、カジアド郡、モンバサ郡その他のケニア入国ポイントに隣接する主要都市に設置を予定。

  7. 戦略的地域病院における治療従事者保護のため、必要時に配布する特別防護服を確保。

  8. 予防、準備及び対応活動実施の為のガイドとなるエボラ発生不測事態プランを作成。

  9. 100人もの看護要員に対するエボラ対応トレーニングを実施し、加えてこの3週間で200人のトレーニングを終了予定。

  10. 2014年8月19日、ケニア政府はエボラ感染国である西アフリカ3ヶ国、シエラレオネ、ギニア及びリベリアからまたは経由した旅客者に対し、ケニアへの入国を一時的に停止。停止措置は、すべてのケニア入国ポイントにおいて適用。この停止措置について、エボラ専門医療従事者及び3ヶ国から帰国するケニア国民については適用されない。しかしながら、これらの例外旅客者に対しても、広範囲に及ぶスクリーニングが行われ、隔離必要性の有無を継続した経過観察を実施。

2014年8月21日、東アフリカ提携国営民間航空当局及び各国空港当局は、東アフリカ地域におけるエボラウィルス感染症及びその他の感染症拡大防止及び緩和の為の対策について審議し、会議では以下の点につき合意した。

  1. パートナー国においては、各種関連国際規則及び、民間航空、国際公衆衛生対策に関しては国際民間航空機関(ICAO)、WHO、国際航空輸送協会(IATA)及び国際空港評議会(ACI)によるガイドラインを継続して順守、適用。

  2. 公衆衛生部門及び航空各社を含む民間航空部門間での効果的コミュニケーションの構築。

結論

エボラ出血熱への感染は、感染者の体液などへの直接接触によるものであることから、旅客者へのエボラ出血熱感染の可能性は低いものと考えられる。加えて、風邪のように軽い接触や空気感染をするものではない。従って、旅客者及び発生国で働いている者への感染リスクは低いものである。

ケニアでは現在までエボラウィルスによる感染事例の報告はない。保健省を通じ、ケニア政府は継続して西アフリカでの流行を監視し、更なる対策の見直しが必要となるか監視体制を徹底するものである。

出典:外務国際貿易省(2014年8月)

▲このページのトップへ