2007年12月12日更新

ケニアの紅茶

角井マーガレット

ケニアの紅茶はていねいに手で摘まれます

私も茶摘みのお手伝い

 皆さん、こんちは。今日は、私、マーガレットがケニア紅茶についてご紹介いたします。

 ケニアは地域によって気候がさまざまで、気温、雨量が大きく異なります。海岸地帯では海風の影響で一年を通して蒸し暑く、季節による気温の違いもあまりありません。西部(ビクトリア湖周辺)は一年を通して暑く、湿度もかなり高いです。北東部は砂漠気候で、日中は40℃まで上がり、朝は20℃以下まで下がることもあります。雨はめったに降りません。
 一方、リフト・バレーと中央山岳地帯はケニアの中でも一番過ごしやすい気候の地域です。首都ナイロビや私のふるさとニエリ(ケニア山のふもと)はこの地域に属します。この地域では一年に2回雨季があり、3月〜6月始めは「長雨期」、10月〜11月は「短雨期」と呼ばれています。高地であるため日中の最高気温は22〜26℃とあまり高くなく、朝は10〜14℃と冷え込みます。
 このような気候は、紅茶栽培にとても適した環境です。紅茶栽培は、ケニアの中心的な輸出産業となっています。

 ケニアの紅茶のほとんどは手で摘み取られ、CTC製法により作られた紅茶です。紅茶の成分を引き出しやすくするために、つぶし(Crush)、引き裂き(Tear)、丸める(Curl)という工程で作られています。

 コクがあり香りもよく濃厚に抽出されるので、ミルクティ(チャイ)に最適です。ケニアの紅茶には、抗酸化作用のある成分が他の紅茶より多く含まれており、癌や心臓病の予防にもなります。

 ケニアは、イギリスの影響を強く受け、人々はチャイを好んで飲みます。ご存知の通り、ケニアはコーヒーも有名で、紅茶と並んで主要輸出農作物となっています。でも、一般家庭ではチャイのほうが好んで飲まれます。
 普通は最寄りのお店で手に入るグレードのそれほど高くない茶葉を使って紅茶を淹れ、ミルクを混ぜてチャイにします。砂糖もたっぷり入れる飲み方が好まれます。

 チャイは大きいカップになみなみに注ぐのが礼儀です。受け皿にこぼれるぐらい注ぐのがお客様へのもてなしです。
 一般家庭において、チャイは、一度にたくさん作って、保温ポットに入れておき、いつでもサーブできるようにしておくのが普通です。普通は、朝食時、10時、昼食時、3時、夕食時にチャイを飲みます。ただし、来客があれば、必ずチャイを出しますので、回数としてはもっと多い日もあります。ですから、ケニア紅茶のプロモーションメッセージにあるように、「Any time is Tea time.」です。

一芯二葉と呼ばれる摘み方です

KTDAのスタッフがテイスティングをします

 私の実家にも茶畑があります。茶摘みの手伝いは、小学校高学年ぐらいからやりました。今年帰国したときも茶摘みをしてきました。朝早くから茶園に出てお昼過ぎまで摘みます。
 茶葉は全て手摘みです。摘み方は、一芯二葉と呼ばれる方法です。この方法が茶葉を痛めず、香りを逃がさない一番よい方法だと聞いています。
 摘んだ茶葉を午後からKenya Tea Development Agency(KTDA)の回収センターに持ち運びます。そのKTDAの回収センターでは持ち運んだ茶の量が記録され、量に応じて生産者に月末に支払われます。回収センターにはKTDAのトラックが定期的に来て、茶葉を回収し、工場に運びます。
 茶摘みは、特定の時期があるわけではなく、1年を通して適度に間隔を空けながら摘みます。

 ケニアの紅茶は農薬をほとんど使っていませんので、健康にも良いです。皆さんもぜひケニアの紅茶をお試し下さい。

角井マーガレット
ケニア・ニエリ出身。実家は紅茶を栽培している。1987年に来日し、日本在住20年。2児の母。英語教師としての活躍の他、ケニア紅茶を紹介するための活動も幅広く行っている。独自のブランド「Malaika Chai(マライカ・チャイ)」など、ホームページ「マーガレットの紅茶畑」にて販売中。
「マーガレットの紅茶畑」ホームページ

 

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