キオンド(サイザル麻バッグ)

キオンド

 

 『キオンド』は、サイザル麻の繊維を原料に、ひとつひとつ手で織られたバスケットです。そのデザインは、ケニアに住む42の民族ごとに異なっています。特にケニア東部に広く住むカンバ族は、その洗練された編み方で知られています。その独特の技術は、母から娘へと何世紀にもわたり受け継がれてきました。カンバ族の女性は、キオンド作りの芸術家です。キオンドを手離すことはありません。マーケットや畑仕事からの帰り道でさえも、キオンドを編んでいる姿を目にします。キオンドは、結婚式で家族や親族から花嫁へと贈られ、何世代にもわたって、受け継がれていくものなのです。

サイザル麻は、暑く乾燥した地帯に生息するサボテンに似た植物です。一年を通して乾燥したケニア東部では、自然に生息しています。成長したサイザル麻の葉は、約1mにも及びます。刈り取られたサイザル麻の葉は繊維を採り、そして糸を作るために、一枚一枚手で割かれます。こうして作られたサイザル麻糸は、編まれる前に様々な色に染められます。そして、カラフルに色づけされたサイザル麻糸が、キオンドへと変身するのです。キオンドの材料には、サイザル麻以外にも、バオバブやバナナの樹皮などの植物繊維も使われています。

  キオンドは、もともと、畑からの収穫物を運んだり、保管したりする目的で使われていました。中には、小屋ほどの大きさのものもあり、これは主に穀物を保存するために使われていた様です。また、キオンドは、かつて未熟児の保育器としても使われていました。

 キオンドは、大変丈夫に作られていて、50年以上使われているものもめずらしくありません。中には、100年以上にもわたって使われているものもあります。キオンドは、乾燥したケニア東部に住む人々にとっては、貴重な現金収入源です。その収入により、人々は食料品、衣料品、教育費、家賃などを手に入れています。最近のキオンドには、コンテンポラリーなデザインと、伝統的な機能性、そしてシンプルさが備わっています。また、形も様々で、リュックサック、ブリーフケース、ハンドバックなどもあり、世界中の女性たちに広く愛されています。

 キオンドにご興味のある方は、駐日ケニア共和国大使館までお問い合わせください。

 

▲このページのトップへ